主題設定の理由
教育の今日的課題から
「生きる力」を支える「豊かな心」(道徳心)の育成は、学習指導要領の改定毎に強調され、今回は今まで以上に重視されている。これは、教育基本法の改正に伴う教育の本来的在り方からの提言という側面と、今日の社会の変化に伴う心の荒廃への対処という側面がある。
~中略~
今日、いじめや不登校の問題、学校外での社会体験の不足など、豊かな人間を育むべき時期の教育に様々な課題があり、これらの課題に適切に対応していくために今後の教育の在り方について検討が求められている。すなわち、国際化、情報化、価値観の多様化、環境問題への関心の高まり、少子高齢化がますます進みつつある現代社会においては、豊かな心を育む道徳教育を充実させ、子どもたちが道徳的価値の自覚及び自己の生き方についての考えを深めていくことが重要な教育課題になっていると言える。
そこで、本校では、これらの課題に対して、道徳教育の要となる道徳の時間の充実を図り、主体的に「自己を見つめる」ことで、こんな風にすれば実践できる、自分にもやれるはずといった自立や自律を目指した道徳的実践力を育てることが、よりよく生きようとする児童を育成し、今日的課題を解決していくことにつながるものと考えた。大切であると考え、本主題を設定した。
本校の教育の経緯から
本校では教育目標を「心豊かにたくましく生きる子ども」と定め、児童一人ひとりの個性と能力を伸ばし、心身ともに健康でたくましく、創造性豊かで実行力のある児童をめざしている。さらに、
○すすんで学ぶ子ども (知)
○親切で明るい子ども (徳)
○健康でたくましい子ども (体)
を具体的な子ども像として定め、特にも、「親切で明るい子ども」とは、
□思いやりの心をもち、相手の立場を考えて行動する子ども
□約束やきまりを守り、明るく元気に生活する子ども
□元気な声で挨拶する子ども
を具体目標とし、その具現化を目指した教育活動を展開している。これは、まさに、子どもたちに「生きる力」を育むものであり、他者や身近な集団との関わりの中でよりよく生きる姿を目指したものである。
そこで、今まで以上に道徳教育を充実させ、子ども一人ひとりに体験を通して様々な価
値観に触れさせるとともに、人との関わりの中でよりよく生きようとする力を育成するこ
とで、これらの子ども像に迫ることができると考えた。
研究の目標
道徳教育の「要」としての道徳の時間において、道徳的価値の自覚を一層促し、児童が
自己の生き方に結び付けて考えられるような指導の在り方を究明し、道徳的実践力を高め
る。
研究仮説
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道徳の時間において次のような手立てを講じ、道徳的実践力を高めることを目指して道徳教育を推進していくならば、自己を見つめ、よりよく生きようとする子どもが育つであろう。
○ 道徳の時間における自己を見つめさせる指導法の工夫
○ 道徳的実践の場を位置付けた道徳学習プログラムの工夫
○ 家庭や地域との連携を図った道徳教育の推進
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